カバは泳がずに水底を歩く?声と大きな口のひみつ

東アフリカの川にいるカバの親子 カバ
朝の川で休むカバの親子。 科学資料をもとに制作したイメージ。

カバは、深い水で魚のように泳ぐというより、水底を蹴って進みます。息を止め、浮かび上がることもできます。

昼は水中で休み、夜に陸へ出て草を食べます。

30秒で答え

カバはアフリカの川や湖にすむ大型の草食獣です。目、耳、鼻が頭の上に並びます。

見た目はブタに似ますが、進化の枝ではクジラ類に近い仲間です。

基本情報

分類
哺乳綱・鯨偶蹄目・カバ科
Hippopotamus amphibius
大きさ
全長 約3〜5m
体重 約1.3〜3.2t
生息地域
サハラ以南のアフリカ
食べもの
主に陸上の草
保全状況
IUCN:VU(危急)

身体的な特徴

大きな口と4本の指が見えるカバの全身
高い位置の目と鼻、大きな口、4本の指。 科学資料をもとに制作したイメージ。
  • 樽のような大きな胴体をもちます。
  • 目、耳、鼻は、頭の高い位置にあります。
  • 体を沈めたまま、周囲を見られます。
  • 口は大きく開き、犬歯が発達します。
  • 足には4本の指があります。
  • 皮膚から赤みのある分泌物を出します。
  • これは血ではなく、皮膚を守る成分を含みます。

水底での移動と夜の食事

水底を蹴るカバと夜に草を食べるカバの比較
水中では水底を蹴り、夜は陸で草を食べる。 科学資料をもとに制作したイメージ。
  • 昼は、川や湖で体温上昇を抑えます。
  • 深い水では、水底を蹴って進みます。
  • 通常は数分ごとに水面で呼吸します。
  • 眠っていても、呼吸のため浮上できます。
  • 夕方から夜に陸へ出ます。
  • 広い唇で、短い草を刈るように食べます。
  • 母親は通常1頭の子を育てます。

カバとコビトカバ

動物大きさ主な環境社会と食事
カバ
H. amphibius
全長 約3〜5m東・中・南部アフリカの川や湖水中で集まり、夜に草を食べる
コビトカバ
Choeropsis liberiensis
全長 約1.5〜1.75m西アフリカの森林と小川単独性が強く、葉や果実も食べる

コビトカバは子どものカバではありません。別の属と種です。

祖先と進化

  • カバは、ブタよりクジラ類に近い枝です。
  • カバとクジラは、水辺にいた共通祖先をもちます。
  • 現生のカバが、そのままクジラになったわけではありません。
  • 両者は、古い共通祖先から別々に枝分かれしました。
  • 化石と遺伝子の両方から関係が調べられています。

研究でわかったこと

スピーカーから流れる声に反応する2群のカバ
知った声と知らない声への反応を比べる。 科学資料をもとに制作したイメージ。

2022年の研究

  • 調べたこと:カバの群れが、仲間、近くの群れ、知らない群れの声を聞き分けるか。
  • 分かったこと:録音を再生すると、知らない群れの声へ、より強く反応しました。声から相手のグループを区別する証拠です。
  • まだ分からないこと:声のどの特徴から、年齢、性別、体格まで分かるかは未解明です。

3問クイズ

第1問 カバの主な食べものは?(答えを見る)

主に陸上の草です。

第2問 深い水でどう進む?(答えを見る)

水底を蹴り、跳ねるように進みます。

第3問 2022年の研究で強く反応した声は?(答えを見る)

知らない群れの声です。

まとめ

  • カバは水底を蹴って進みます。
  • 目、耳、鼻は頭の上にあります。
  • 昼は水で休み、夜に草を食べます。
  • コビトカバは別の属と種です。
  • 声で、よく知る群れと知らない群れを区別します。

主な参考資料

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