ペンギンは、翼で水中を「飛び」ます。短く硬い翼を、ひれのように動かします。
南極だけでなく、温帯や赤道近くにもすみます。
30秒で答え
ペンギンは、南半球を中心に分布する海鳥です。空は飛べませんが、水中では高速で方向を変えます。
種類によって、体の大きさ、巣、子育て、保全状況が異なります。
基本情報
分類
鳥綱・ペンギン目・ペンギン科
鳥綱・ペンギン目・ペンギン科
大きさ
全長 約30〜120cm
体重 約1〜45kg
全長 約30〜120cm
体重 約1〜45kg
生息地域
南半球を中心とする海岸と海
南半球を中心とする海岸と海
食べもの
魚、オキアミ、イカなど
魚、オキアミ、イカなど
保全状況
種ごとに異なる
コウテイペンギンはIUCN:EN(2026)
種ごとに異なる
コウテイペンギンはIUCN:EN(2026)
身体的な特徴

- 翼は短く硬く、水を押す形です。
- 体は流線形で、水の抵抗が少ないです。
- 脚は体の後ろ寄りにあります。
- 足と尾は、水中で方向を変える助けになります。
- 骨は多くの飛ぶ鳥より密です。
- 細かな羽が重なり、水を防ぎます。
- 黒い背と白い腹は、水中で体を隠します。
子育てと寒さへの適応

- 多くの種は、陸や氷上に集まって繁殖します。
- 親は交代で卵やひなを守る種が多いです。
- コウテイペンギンは、オスが卵を足に載せます。
- 腹の皮膚と羽で、卵を覆います。
- 寒いときは、群れで密集します。
- ひなは羽が生えそろうまで、水に入りません。
- 天敵にはヒョウアザラシやトウゾクカモメ類がいます。
主な種類の違い
| 種類 | 大きさ | 主な地域 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| コウテイペンギン | 最大。約120cm | 南極大陸周辺 | 冬の海氷上で繁殖 |
| アデリーペンギン | 約70cm | 南極沿岸 | 石で巣を作る |
| ジェンツーペンギン | 約75〜90cm | 南極半島・亜南極 | 白い頭帯と橙色のくちばし |
| ガラパゴスペンギン | 約50cm | ガラパゴス諸島 | 赤道近くにすむ |
認められる種数は分類表で少し異なり、18種前後とされます。
祖先と進化
- ペンギンは、飛ぶ海鳥と共通祖先をもちます。
- 現生の海鳥が、そのままペンギンになったわけではありません。
- 約6000万年前の初期ペンギン類の化石があります。
- 水中で泳ぐ枝で、翼が硬い推進器へ変化しました。
- 昔には、現生種より大きな絶滅種もいました。
研究でわかったこと

2023年の研究
- 調べたこと:2022年の記録的に少ない南極海氷が、コウテイペンギンの繁殖へ与えた影響。
- 分かったこと:ベリングスハウゼン海の5繁殖地のうち4か所で、早い海氷崩壊による繁殖失敗の証拠が示されました。
- まだ分からないこと:別の場所へ移った個体が、翌年以降どこで繁殖したかは、衛星だけでは分かりません。
2024年の研究
- 調べたこと:衛星画像で、繁殖地の個体数と成功をどう測るか。
- 分かったこと:画像の解像度と地上情報を組み合わせ、群れの規模と繁殖を遠隔で追う方法が改善されました。
- まだ分からないこと:雲、影、個体の密集で、数え方には誤差が残ります。
3問クイズ
第1問 ペンギンはどこにだけすむ?(答えを見る)
南極だけではありません。南半球の温帯や赤道近くにもすみます。
第2問 水中で推進力を作るのは?(答えを見る)
短く硬くなった翼です。
第3問 2023年の研究で繁殖失敗と関係したものは?(答えを見る)
早い海氷の崩壊です。
まとめ
- ペンギンは水中を飛ぶように泳ぎます。
- 南極以外にすむ種もいます。
- 子育ての方法は、種ごとに異なります。
- 海氷はコウテイペンギンの繁殖に重要です。
- 保全状況は種ごとに確認が必要です。
主な参考資料
- British Antarctic Survey(更新年記載なし)「Antarctic Penguins」 https://www.bas.ac.uk/wp-content/uploads/2015/05/public_information_leaflets_antarctic_penguins.pdf
- Fretwellほか(2023)「Record low 2022 Antarctic sea ice led to catastrophic breeding failure of emperor penguins」『Communications Earth & Environment』 https://doi.org/10.1038/s43247-023-00927-x
- Fretwellほか(2024)「Remote sensing of emperor penguin abundance and breeding success」『Nature Communications』 https://doi.org/10.1038/s41467-024-48239-8
- IUCN(2026)「Emperor penguin and Antarctic fur seal now Endangered due to climate change」『IUCN Red List press release』 https://iucn.org/press-release/202604/emperor-penguin-and-antarctic-fur-seal-now-endangered-due-climate-change-iucn


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