カモノハシは、なぜヘンな動物?

オーストラリアの川を泳ぐカモノハシの水中イメージ カモノハシ
川で暮らすカモノハシ。図版は科学資料をもとに制作したイメージです。

卵・電気センサー・毒のひみつを、30秒から深掘りします。

30秒で答え

カモノハシは哺乳類です。けれど卵を産みます。水中では目を閉じ、くちばしのセンサーで獲物を探します。

基本情報

なかま哺乳類 / 単孔類
大きさ全長 約40〜60cm
すみかオーストラリア東部とタスマニアの川
食べもの水生昆虫の幼虫・エビ・ミミズ

からだは「いいとこ取り」

カモノハシのくちばし、水かき、オスの毒のけづめを示す比較図
やわらかいくちばし・前足の水かき・オスの後ろ足にあるけづめ。
  • くちばし:アヒルのように見えます。
  • でも、硬い骨ではありません。
  • やわらかな皮ふに、たくさんのセンサーがあります。
  • 前足:大きな水かきで水をかきます。
  • 後ろ足:オスには毒のあるけづめがあります。
  • 人が刺されると、強い痛みが続くことがあります。

目を閉じても、獲物がわかる

目と耳と鼻を閉じ、くちばしで獲物を探すカモノハシの水中イメージ
水中では視覚より、くちばしの電気・触覚センサーが活躍します。
  • 水にもぐると、目・耳・鼻を閉じます。
  • 獲物が動くと、筋肉からごく弱い電気が出ます。
  • くちばしが、その電気を感じます。
  • 水の動きや触れた感覚も、手がかりです。
  • 1回のもぐりは、ふつう数十秒ほどです。

卵を産む。でも、ミルクで育てる

巣穴で子に授乳するカモノハシと、紫外線で青緑色に見える標本の比較イメージ
左:乳首はなく、腹の毛ににじむ乳を子がなめます。右:紫外線下の標本で報告された青緑色の蛍光。
  • メスは、ふつう2個ほどの卵を産みます。
  • 卵は、約10日でふ化します。
  • カモノハシに乳首はありません。
  • 乳は、腹の皮ふから毛へにじみます。
  • 子どもは、その乳をなめて育ちます。
  • 紫外線で毛が青緑色に光る標本もあります。
  • なぜ光るのかは、まだ不明です。

カモノハシとビーバー、どこが違う?

比べる点カモノハシビーバー
子どもの生まれ方卵を産む赤ちゃんを産む
すみかオーストラリアにすむ北半球にすむ
得意なことくちばしで獲物を探す木をかじってダムを作る
似ている点哺乳類 / 川で暮らす / 平たい尾をもつ

研究でわかったこと

  • 2021年:ゲノム研究で、オスは5本のXと5本のYをもつことが整理されました。
  • 2021年:紫外線で青緑色に見える毛が、博物館の標本で報告されました。
  • 2022年:ダムなどの障害物が、川に暮らす集団のつながりを弱める可能性が示されました。

3問クイズ

Q1. 水中で目は開けている?

答え:閉じています。耳と鼻も閉じます。

Q2. 毒のけづめをもつのは?

答え:オスです。

Q3. 毛が光る理由は、もうわかった?

答え:まだわかっていません。

主な参考資料

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