サルのしっぽは手になる?新世界ザルと旧世界ザルの違い

日本の山林にいるニホンザルの親子 サル
サルの代表例として描いたニホンザル。 科学資料をもとに制作したイメージ。

枝をつかめる尾をもつサルがいます。ただし、すべてのサルの尾が「手」になるわけではありません。

まず大切なのは、「サル」が1種の名前ではないことです。

30秒で答え

サルは霊長類のうち、一般に類人猿を除いた多くの仲間を指す呼び名です。

中南米の新世界ザルと、アフリカ・アジアの旧世界ザルでは、鼻や尾に違いがあります。

基本情報

分類
哺乳綱・霊長目
単一の正式分類群ではない
大きさ
頭胴長 約12〜95cm
体重 100g台〜約35kg
生息地域
中南米、アフリカ、アジア
食べもの
果実、葉、種子、昆虫など
種によって大きく異なる
保全状況
種ごとに異なる
絶滅危惧種も多い

身体的な特徴

尾で枝につかまるクモザルと短い尾のニホンザル
新世界ザルと旧世界ザルの体の違い。 科学資料をもとに制作したイメージ。
  • 目は前向きで、距離をつかみやすいです。
  • 多くの種は、物をつかめる手をもちます。
  • 指先には、爪がある種が多いです。
  • マーモセット類には、爪に似た指先があります。
  • クモザルなどは、尾で枝につかまれます。
  • 旧世界ザルの尾は、枝を握れません。
  • 類人猿には、外から見える尾がありません。

道具と社会

石を使うオマキザルと毛づくろいするニホンザル
道具の使用と毛づくろいは、代表的な行動。 科学資料をもとに制作したイメージ。
  • 多くの種は、顔や声で仲間と連絡します。
  • 毛づくろいは、体を清潔にするだけではありません。
  • 仲間との関係を保つ役目もあります。
  • オマキザルの一部は、石で硬い実を割ります。
  • ニホンザルは、食べものの洗い方を学ぶ例があります。
  • 子は母親や仲間を見て、行動を学びます。
  • 社会の形は、種と環境で大きく異なります。

新世界ザル・旧世界ザル・類人猿

仲間主な地域鼻と尾
新世界ザル中南米鼻孔が横向き。尾でつかまる種がいるクモザル、オマキザル、マーモセット
旧世界ザルアフリカ・アジア鼻孔が下向き。尾は枝を握らないニホンザル、ヒヒ、コロブス
類人猿アフリカ・アジア外から見える尾がないゴリラ、チンパンジー、オランウータン、テナガザル

祖先と進化

  • 霊長類は、一本の階段ではなく枝分かれして進化しました。
  • 新世界ザルと旧世界ザルは、古い共通祖先から別の枝に分かれました。
  • 人が現生のサルから直接進化したわけではありません。
  • 人とほかの霊長類は、過去の共通祖先をもちます。
  • 分類は新しい遺伝子研究で更新され続けています。

研究でわかったこと

枝の上で声を交わす3頭のコモンマーモセット
相手に向けた声を調べたマーモセット研究。 科学資料をもとに制作したイメージ。

2024年の研究

  • 調べたこと:コモンマーモセットの「フィーコール」が、特定の相手に向けられるか。
  • 分かったこと:呼びかける相手によって声の特徴が変わり、呼ばれた個体がより正しく反応する証拠が示されました。
  • まだ分からないこと:人の名前と同じ仕組みかは決まっていません。野生での広がりや学び方も研究途中です。

3問クイズ

第1問 「サル」は1種の正式名?(答えを見る)

いいえ。多くの霊長類をまとめた一般的な呼び名です。

第2問 尾で枝につかまる種がいるのは?(答えを見る)

新世界ザルです。すべての新世界ザルができるわけではありません。

第3問 2024年に声が研究されたサルは?(答えを見る)

コモンマーモセットです。相手に向けた声の証拠が示されました。

まとめ

  • 「サル」は1種ではなく、多くの仲間の呼び名です。
  • 新世界ザルと旧世界ザルでは、鼻や尾が異なります。
  • 道具や毛づくろいなど、多様な行動があります。
  • 社会の形と食べものは、種ごとに違います。
  • 最新研究でも、声の使い方が調べられています。

主な参考資料

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