ゴリラの群れでは、シルバーバックだけが中心とは限りません。仲間同士のつながりは、個体ごとに異なります。
大きな体ですが、主に植物を食べます。
30秒で答え
ゴリラはアフリカの森にすむ最大の霊長類です。現生はニシゴリラとヒガシゴリラの2種です。
森の減少、病気、密猟などが脅威です。どちらの種も絶滅の危機にあります。
基本情報
分類
哺乳綱・霊長目・ヒト科
ゴリラ属 Gorilla
哺乳綱・霊長目・ヒト科
ゴリラ属 Gorilla
大きさ
立った高さ 約1.2〜1.8m
体重 約70〜200kg
立った高さ 約1.2〜1.8m
体重 約70〜200kg
生息地域
中央・東アフリカ
中央・東アフリカ
食べもの
葉、茎、果実、樹皮など
葉、茎、果実、樹皮など
保全状況
2種ともIUCN:CR(深刻な危機)
2種ともIUCN:CR(深刻な危機)
身体的な特徴

- 腕は脚より長く、筋肉が発達しています。
- 歩くときは、指の関節を地面につけます。
- この歩き方をナックル歩行といいます。
- 親指はほかの指と向かい合い、物をつかめます。
- 外から見える尾はありません。
- 成熟したオスの背は、銀色になります。
- 鼻のしわの形は、個体識別にも使われます。
群れと子育て

- 群れには、オス、複数のメス、子が含まれます。
- 群れの形は、地域と個体で異なります。
- 低い声、うなり、姿勢で気持ちを伝えます。
- 胸たたきは、音で体の大きさを伝える行動です。
- 母親は1頭の子を長く世話することが多いです。
- 子は遊びながら、移動や社会のルールを学びます。
- 夜には、葉や枝で寝床を作ります。
2種4亜種の違い
| 種・亜種 | 主な地域 | 特徴 | IUCN |
|---|---|---|---|
| ニシゴリラ ニシローランド | 中央アフリカ西部の低地林 | 比較的短い毛。果実を多く食べる地域もある | CR |
| ニシゴリラ クロスリバー | ナイジェリアとカメルーン国境 | 分布が狭く、個体群が分断 | CR |
| ヒガシゴリラ マウンテン | ヴィルンガ山地など | 長く厚い毛。高地に適応 | EN(亜種評価) |
| ヒガシゴリラ グラウアー | コンゴ民主共和国東部 | 体格が大きい傾向 | CR |
種全体の評価と、亜種の評価は同じとは限りません。
祖先と進化
- ゴリラと人は、過去の共通祖先から枝分かれしました。
- 人が現生のゴリラから進化したわけではありません。
- ゴリラ属の2種も、共通祖先から分かれました。
- 山地と低地の環境差が、毛や食性の違いに関係します。
- 化石が少なく、初期の進化には未解明な点があります。
研究でわかったこと

2024年の研究
- 調べたこと:保護施設でくらす14頭のグラウアーゴリラが、どの個体と近くで過ごすか。
- 分かったこと:8か月の記録では、群れ全体はよくつながっていました。平均では成体メスが社会の中心に位置しました。
- まだ分からないこと:保護施設の1群で得た結果です。野生の全グループに当てはまるかは、まだ分かりません。
3問クイズ
第1問 現生のゴリラは何種?(答えを見る)
2種です。ニシゴリラとヒガシゴリラです。
第2問 指の関節をつく歩き方は?(答えを見る)
ナックル歩行です。
第3問 2024年の保護施設研究で中心にいた傾向の個体は?(答えを見る)
成体メスです。ただし、1群での結果です。
まとめ
- ゴリラは2種4亜種に分けられます。
- 長い腕を使い、ナックル歩行をします。
- 植物を中心に食べ、群れでくらします。
- 人とは共通祖先をもちます。
- 生息地、病気、密猟への対策が必要です。
主な参考資料
- Maiselsほか(2018)「Gorilla gorilla」『The IUCN Red List of Threatened Species』 https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2018-2.RLTS.T9404A136250858.en
- Smithsonian’s National Zoo(更新年記載なし)「Western lowland gorilla」 https://nationalzoo.si.edu/animals/western-lowland-gorilla
- Leedsほか(2024)「Group structure and individual relationships of sanctuary-living Grauer’s gorillas (Gorilla beringei graueri)」『PLOS ONE』 https://doi.org/10.1371/journal.pone.0295561


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