クジラの「歌」は、のどで作られます。ただし、人と同じ声帯の使い方ではありません。
クジラには、ひげ板をもつ仲間と、歯をもつ仲間がいます。
30秒で答え
クジラは水中生活に適応した哺乳類です。肺で呼吸し、子に乳を与えます。
ヒゲクジラ類はひげ板で餌をこし、ハクジラ類は歯と音を使います。
基本情報
分類
哺乳綱・鯨偶蹄目・鯨類
ヒゲクジラ類/ハクジラ類
哺乳綱・鯨偶蹄目・鯨類
ヒゲクジラ類/ハクジラ類
大きさ
約2mから30m近く
種によって大差がある
約2mから30m近く
種によって大差がある
生息地域
世界の海
一部は川にも進出
世界の海
一部は川にも進出
食べもの
オキアミ、魚、イカなど
オキアミ、魚、イカなど
保全状況
種ごとに異なる
種ごとに異なる
身体的な特徴

- 流線形の体で、水の抵抗を減らします。
- 前脚は胸びれに変わりました。
- 尾びれは横向きで、上下に動かします。
- 肺で呼吸し、頭上の噴気孔を使います。
- ヒゲクジラ類の噴気孔は2つです。
- ハクジラ類の噴気孔は1つです。
- 厚い脂肪層が、体温を保ちます。
食べ方と音

- ヒゲクジラ類は、ひげ板で餌をこします。
- ザトウクジラの一部は、泡で魚を集めます。
- ハクジラ類は、歯で魚やイカをつかみます。
- マッコウクジラは、深海へ潜ります。
- ハクジラ類はクリック音で周囲を調べます。
- ザトウクジラのオスは、複雑な歌を歌います。
- 母親は乳脂肪の多い乳で子を育てます。
ヒゲクジラ類とハクジラ類
| 仲間 | 口 | 噴気孔 | 音と感覚 | 例 |
|---|---|---|---|---|
| ヒゲクジラ類 | 歯の代わりにひげ板 | 2つ | 低い声を出す種が多い | シロナガス、ザトウ、セミクジラ |
| ハクジラ類 | 歯がある | 1つ | 反響定位を使う種が多い | マッコウ、イルカ、シャチ |
日常語ではイルカとクジラを分けます。分類上、イルカとシャチもハクジラ類です。
祖先と進化
- クジラの祖先は、陸上を歩く哺乳類でした。
- 約5000万年前ごろから、水辺へ適応した枝が現れました。
- 後ろ脚は小さくなり、外から見えなくなりました。
- 鼻の位置は、頭の上へ移動しました。
- 現生種は、一本の直線ではなく多くの枝から生まれました。
研究でわかったこと

2024年の研究
- 調べたこと:ヒゲクジラが、のどのどこを振動させて声を出すか。
- 分かったこと:喉頭の標本実験とモデルから、U字形の組織と脂肪のクッションが振動する証拠が示されました。
- まだ分からないこと:生きたクジラの発声を直接見た研究ではありません。種ごとの使い方には未解明な点があります。
2024年の研究
- 調べたこと:マッコウクジラのクリック列「コーダ」の組み合わせ。
- 分かったこと:リズム、速さ、変化を組み合わせる構造が確認されました。
- まだ分からないこと:クリックの意味を人が解読したわけではありません。
3問クイズ
第1問 クジラは何で呼吸する?(答えを見る)
肺です。水面に出て噴気孔から呼吸します。
第2問 ひげ板で餌をこすのは?(答えを見る)
ヒゲクジラ類です。
第3問 2024年の喉頭研究で示されたものは?(答えを見る)
U字形の組織と脂肪のクッションが振動する仕組みです。
まとめ
- クジラは肺で呼吸する哺乳類です。
- ヒゲクジラ類とハクジラ類に分かれます。
- 尾びれを上下に動かして泳ぎます。
- 声とクリック音の仕組みは異なります。
- 保全状況は種ごとに確認する必要があります。
主な参考資料
- NOAA Ocean Service(2024)「Why do whales make sounds?」 https://oceanservice.noaa.gov/facts/whalesounds.html
- NOAA Fisheries(2024)「11 Cool Facts About Whales, Dolphins, and Porpoises」 https://www.fisheries.noaa.gov/feature-story/11-cool-facts-about-whales-dolphins-and-porpoises
- Elemansほか(2024)「Evolutionary novelties underlie sound production in baleen whales」『Nature』 https://doi.org/10.1038/s41586-024-07080-1
- Sharmaほか(2024)「Contextual and combinatorial structure in sperm whale vocalisations」『Nature Communications』 https://doi.org/10.1038/s41467-024-47221-8


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